異汗性湿疹を漢方で治す

異汗性湿疹とは

 

異汗性湿疹とは、手のひらや足の裏などに痒みを伴った小さな水ぶくれができる湿疹性の皮膚疾患です。汗疱(かんぽう)とも呼ばれており、最近では「手湿疹」の一種であると考えられるようになってきました。

 

暖かくなる春や夏に症状が出始め、段階的に症状が悪化していく病気ですが、秋から冬になると自然に治ることもあります。異汗性湿疹が発症する箇所は、主に手のひらや指の先、足の裏が多く、その症状は小さな水ぶくれが最初にでき、その部分に強い痒みを伴います。

 

掻きむしってしまうと水ぶくれが破れ、ジュクジュクとした状態になり、その部分に新しい肌が再生する前に乾燥してしまうため、潤いのないカサカサとした肌になってしまいます。そのカサカサとした肌に、また水ぶくれができ、同じ症状を繰り返すことも多いようです。

 

初期の症状では小さな水ぶくれができる程度ですが、水ぶくれ同士がくっついて大きな水ぶくれになる場合もあり、そのうちに症状が広範囲に広がってしまうこともあります。異汗性湿疹は足の裏によく発生し、その症状もよく似ていることから、水虫と勘違いされることも多いようです。

 

しかし、この異汗性湿疹には菌は存在しないため、水虫のように感染することはありません。ただ、適切な治療を行なうためには、皮膚科などでの診察を受けたほうがよいかも知れません。